プラッセだいわ鹿屋店 秋閉店 売り場面積は大隅最大、31年の歴史に幕 消費人口先細り、小売店関係者ら懸念 鹿児島

 2022/06/18 07:33
閉店方針が明らかになったプラッセだいわ鹿屋店=鹿屋市白崎町
閉店方針が明らかになったプラッセだいわ鹿屋店=鹿屋市白崎町
 ショッピングセンターのプラッセだいわ鹿屋店(鹿児島県鹿屋市)が今年秋頃の閉店を決めたことが17日、分かった。運営する大和(本部・薩摩川内市)が明らかにした。閉店後の建物は所有先に返す予定という。

 鹿屋店は1991年12月、大隅半島最大の売り場面積約1万2500平方メートルでオープン。3階建てで、現在は食品売り場の他、衣料品や食器など生活雑貨をそろえる。化粧品やスポーツジムなどのテナントも入る。各種の展示や発表の場としても活用されている。

 錦江町から病院通いのついでに来店したパート長浜裕美さん(65)は「閉店が近いとの話は聞いたことがあった。衣類など生活雑貨が充実していたから不便になる」と声を落とした。

■郊外の国道沿いに大規模量販店、商店街は空洞化

 プラッセだいわ鹿屋店の閉店は以前から鹿屋市内でうわさされていた。市内の小売店関係者は消費人口の先細りを深刻に受け止める一方、新たな地域の商業活性化に期待を寄せた。

 1990年代は大規模小売店舗法(大店法)改正による規制緩和の流れを受け、各地で大型店の出店や既存店の増床が相次いだ。プラッセは91年、市の中心部だった北田商店街から約1キロの場所に進出した。

 同商店街で時計店を営む前田数郎さん(63)は「出店時は消費者の分散を危惧した」と振り返る。30年前には約70店が軒を連ねた商店街も、今は8店のみ。郊外の国道沿いにも大規模量販店が増えて空洞化が進んだ。「新しいものに流れるのが消費者心理。ここ最近はプラッセの影響力も落ちていた」と語った。

 ホームセンターきたやまの北山邦子副社長(55)は「地元企業に多少なりとも影響は出るだろう。ひとつの転換期と前向きに受け止め、地域の小売業全体がサービスを見直す流れができればいい」と話した。