正答率96.4% AIで植物の種名判定 標本画像取り込み→候補名1~5位 瞬時に表示 鹿児島大・田金特任助教ら開発

 2022/06/24 15:03
田金秀一郎特任助教
田金秀一郎特任助教
 鹿児島大学総合研究博物館の田金秀一郎特任助教(41)=植物分類学=や島根大学などの研究グループは、人工知能(AI)を活用した植物の種名判定システムを開発した。標本画像を取り込むと、種名候補が瞬時に1~5位まで表示される。約2000種で96.4%の正答率を記録したという。大学や博物館、企業との共同研究。

 田金特任助教によると、大学や博物館は膨大な標本を保管しているが、種名を間違って記録したケースが多かった。新システムで正しく整理でき、AIの判定法を可視化すれば判定技術の向上も見込めるという。

 開発にあたり約57万枚の標本画像を集め、AIに認識させた。うち田金特任助教は、鹿大が100年以上前に採集し保管していた標本など6万枚を超す画像を提供した。論文は5月16日に国際学術誌「サイエンティフィック・リポーツ」でオンライン掲載された。

 将来的に国内に分布する約8000種の網羅を目指す。田金特任助教は「一般の人も植物に興味を持つきっかけになれば」と期待した。

 システムはhttp://tayousei.life.shimane-u.ac.jp/ai/index_all.phpで公開している。