食糧危機を救う? 食用コオロギ、絶賛養殖中 枕崎

 2022/06/27 21:11
食用に養殖されるコオロギ。食糧危機の代替タンパク質としても注目される=枕崎市宮田町
食用に養殖されるコオロギ。食糧危機の代替タンパク質としても注目される=枕崎市宮田町
 鹿児島県枕崎市で飲食店などを展開する天の杜合同会社が、食用コオロギの養殖に取り組んでいる。昆虫食を手がけるBugsWell(バグズウェル、長崎県西海市)と提携し、食品の材料として出荷する計画。安定出荷へ向けて成虫を増産し、将来は障害者の就労支援にも役立てたいとしている。

 同市宮田町に開設したコンテナハウスの養殖場には容量90リットルのプラスチックケースが十数個並び、計約1万匹のコオロギが成長段階ごとに入っている。室温を30~40度に保ち、餌やり、抜け殻やふんの処理を適切に行えば、1カ月余りで卵から成虫になるという。体長3センチほどになれば出荷可能で、9月ごろの開始を目指す。

 食糧危機が懸念される中、国連食糧農業機関(FAO)が昆虫食を代替タンパク質として推奨するなど、世界的に注目を集めている。日本でもコオロギの粉末を使って麺類やパン、菓子などが商品化されている。

 福祉・介護コンサルタントでもある同社の岡山隆二代表(51)は「飼育が比較的容易なので、障害を持つ人たちが働く場になればと思う。養殖場として空き家などの活用も考えられる」と話した。