異例に早い梅雨明け、なぜ? ラニーニャと偏西風が大きく影響

 2022/06/28 07:16
 九州南部が27日、東海、関東甲信とともに異例の早さで梅雨明け発表となったのは、ラニーニャ現象と偏西風の影響が大きい。梅雨前線を押し上げた太平洋高気圧は今後も勢力を強めると予想され、熱中症に注意が必要だ。

 ラニーニャは、太平洋の赤道付近で吹く貿易風が平年より強く、西太平洋の海面水温が上がる現象。フィリピンやインドネシア近海で積乱雲が発生しやすくなり、上昇した気流は南北へ拡散しながら次第に下降気流となる。北半球にある太平洋高気圧にも影響を与え、勢力が強まる原因となっている。

 偏西風は現在、日本付近では平年より北側を蛇行中。これも太平洋高気圧が北に張り出し、梅雨前線を押し上げる要因となった。このため、例年は日本列島沿岸にとどまる太平洋高気圧が北に張り出して広い範囲で晴天となり、南から吹く暖かい風で気温が上昇した。

 ラニーニャは今後も継続する見通しで、九州南部は厳しい暑さが続くと予想される。梅雨は明けたとはいえ、日中に気温が上がって空気が暖められると、上空の大気が不安定になり積乱雲ができやすい。鹿児島地方気象台は引き続き雨や雷にも注意を呼びかけている。