鹿児島の夏の風物詩「六月灯」 7月1日から、3年ぶりの本格開催 市内の寺社は準備着々「感染対策に協力を」

 2022/06/30 11:40
本殿前にちょうちんを飾り付ける八坂神社禰宜の岩切一真さん=鹿児島市清水町
本殿前にちょうちんを飾り付ける八坂神社禰宜の岩切一真さん=鹿児島市清水町
 鹿児島の夏の風物詩、六月灯が7月1日、鹿児島市清水町の八坂神社を皮切りに始まる。新型コロナウイルス禍で中止や縮小が続き本格的な開催は3年ぶり。神社や寺は一日も早く平穏な生活に戻るよう願いを込め、ちょうちんや灯籠の準備をはじめ、夜店の打ち合わせに追われている。

 6月28日午後、同神社では禰宜(ねぎ)の岩切一真さん(29)が本殿前にちょうちんを飾り付けていた。ここ2年は神事のみ。「六月灯は地域や住民と神社をつなぐ祭り。ようやく開催できる」と笑顔を見せる。境内の夜店は、かき氷や金魚すくいなど、コロナ前と同様に15店ほど並ぶ予定。六月灯には夏の疫病を退散する願いもあり、「にぎやかな雰囲気に包まれ、子どもたちに笑顔が戻ってほしい」。

 県護国神社(草牟田2丁目)は7月31日と8月1日、3年ぶりに「みたま祭」を開き、灯籠60個を掲げ、社殿と参道をライトアップする。ステージイベントは中止するものの、露店は並ぶ予定。神職の船迫俊郎さん(40)は「可能な限り元の形に近づけるよう静かに実施したい」と前を向く。

 県内で最も人出が見込まれる照国神社(照国町)の六月灯は7月15、16の両日、3年ぶりに花火を打ち上げる。境内の灯籠約800個は18日までともし、参拝者の分散を図る。権禰宜の中木屋徹さん(34)は「感染対策に協力してもらい、安全に鹿児島の風物詩を楽しんでほしい」と呼びかける。

 神社庁鹿児島支部は、境内での飲食を控えるなど感染防止対策への協力を呼びかけている。