「ボートマッチ」は使えるのか? 参院選、どの候補・政党に投票すれば… 専門家「あくまで参考に」

 2022/06/30 11:05
参院選の期日前投票をする人たち=鹿児島市役所
参院選の期日前投票をする人たち=鹿児島市役所
 「誰に投票したらいいのかわからない」「自分の支持する人や政党の選び方は合っているのか」-。参院選に関する南日本新聞の若者アンケート(18〜29歳対象)では、こんな悩みが浮き彫りになった。有権者はどうやって候補者を選んでいるのだろうか。

 鹿児島市役所で期日前投票に訪れた人たちに聞いてみた。

 「孫がいる。子育て支援や教育の充実など、子どもの未来を考えている人を選んだ」(58歳女性)

 「実績。公約を果たした人しか信用できず、今後の活躍が見込めないから」(65歳男性)

 「住民のために動いてくれそうな強い意志がある人」(59歳女性)

 政策重視、人柄で判断、政党や住民との距離の近さなど、人それぞれの基準があった。候補者や政策を知る手段としては、テレビや新聞、インターネット、街頭演説などを挙げた。

 鹿児島大学の渡邊弘准教授(憲法学)は「情報をじっくり吟味して選びたい有権者にとって、公示から投票までの期間が短かったり、選挙公報が届くのが遅かったりと、現在の制度や情報は十分でない。そういう状況の中、『候補者はどうやって選べばいいの』という声は非常にまっとうな疑問」とする。

 その上で「どんな基準で選んでもいい」と話す。「自分が得する政策を掲げている人が選びやすいのでは。自分が重点を置いている政策が一致するか、多くの分野で自分と似た意見が多いかなども分かりやすい基準だ」とアドバイスした。

 気軽に政治と自分の親和性を知ることができるとして、ネット上の質問に答え、自分と近い政党や候補者を見つける「ボートマッチ」のアプリやサイトがある。渡邊准教授は「あくまでも参考にしてほしい」とする。「(アプリを)作る人の考え方に左右され、意見を無理やりカテゴライズ(分類)していることもある。導き出された答えが自分の考えと合う政党だとは限らない」と指摘した。