22年鹿児島県内路線価 天文館 2年連続下落、1平方メートル当たり90万円 鹿中央駅東口は1%増88万円

 2022/07/02 10:33
鹿児島県内で路線価が最高の天文館電車通り=鹿児島市東千石町
鹿児島県内で路線価が最高の天文館電車通り=鹿児島市東千石町
 熊本国税局は1日、2022年分の路線価を公表し、鹿児島県内では鹿児島市東千石町の天文館電車通りが1平方メートル当たり90万円で最も高かった。同地点が県内最高となるのは30年連続だが、前年より1万円(1.1%)減で、2年連続の下落となった。

 県庁所在地の最高路線価としては、順位を一つ上げて17位。同市中央町のJR鹿児島中央駅東口電車通りは、1万円(1.1%)増の88万円だった。

 県内11税務署の最高地点は全て前年と同じ。最高路線価の上昇はなく、鹿児島、川内、出水、種子島、知覧、加治木、大隅の7署が下落、残り4署は横ばいとなった。下落率が最も大きいのは志布志市志布志町志布志2丁目の国道220号線で、マイナス4.2%。

 路線価評定のために価格を調査した標準宅地の評価基準額は、対前年変動率が平均でマイナス0.6%となり、30年連続で下落した。継続調査した3612地点のうち、価格が上昇したのは270地点で、前年の94地点より大きく増えた。内訳は鹿児島市228、奄美市39、霧島市3。下落は848地点(前年1009地点)、横ばいは2494地点(同2529地点)だった。

 各地の路線価は国税庁ホームページで公開している。

■コロナ禍影響続く

 モリ不動産鑑定事務所(鹿児島市)の山口幸太郎不動産鑑定士の話 県内全体は下落傾向だが、鹿児島市については、鹿児島中央駅東側地区や再開発事業が進む高麗町など需要の高い地域が押し上げた。天文館地区の下落は、コロナ禍による不動産取り引きの低調が影響した。センテラス完成前の調査であり、今後は同施設が刺激を与えれば、上向く可能性がある。奄美市も、世界遺産登録の期待感から若干上昇した。宅地は鹿児島市の中央駅周辺や谷山駅周辺、霧島市の国分隼人地区など、開発が進み、利便性が高い地域では上昇した地点がある。