台風４号は２日、奄美地方を風速１５メートル以上の強風域に巻き込みながら、沖縄の東を北寄りに進んだ。予報円の中心を進むと、種子島・屋久島地方は３日朝、県本土は３日夜に強風域に入る見込み。大雨の恐れがあり、鹿児島地方気象台は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に警戒・注意を呼びかけている。九州には４日から５日にかけて接近する見通し。

　気象台によると、台風４号は２日午後９時現在、那覇市の東北東約４０キロの海上を時速２５キロで北西に進んでいる。中心気圧は９９４ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は２３メートル、最大瞬間風速は３５メートル。中心の東側４４０キロと西側２２０キロが強風域になっている。

　３日に予想される最大風速（最大瞬間風速）は奄美２３メートル（３５メートル）、種子・屋久と県本土１５メートル（３０メートル）。波の高さは奄美６メートル、種子・屋久と県本土３メートルで、いずれもうねりを伴う。雨は多い所で１時間に３０ミリ。

　２日は鹿児島空港と離島を結ぶ１４便、フェリー波之上、フェリーあけぼのが欠航した。