桜島フェリー 23年度から5隻→4隻 運行ダイヤ見直し減便 運行間隔15分→20分に コロナ禍で経営厳しく 鹿児島市

 2022/07/05 07:30
5隻から4隻体制での運航方針が示された桜島フェリー=鹿児島市の鹿児島港桜島フェリーターミナル
5隻から4隻体制での運航方針が示された桜島フェリー=鹿児島市の鹿児島港桜島フェリーターミナル
 鹿児島市は桜島フェリーについて、2023年度から現行の5隻を4隻に減らし、運航間隔も15分から20分間に見直して減便する方針であることが4日、分かった。減船に伴い観光客向けに運航する「よりみちクルーズ」は廃止する方向。減らした1隻は23年度中に売却する。赤字が続く経営状況の回復に向けた措置。

 船舶事業経営審議会で報告した。21年度桜島フェリー輸送実績(速報値)によると旅客は199万3473人、車両は94万658台。20年度決算に比べ旅客が3.9%、車両が3.0%とそれぞれ微増したものの、新型コロナウイルス禍前の19年度比では36.3%、19.4%それぞれ減っている。

 桜島フェリーは15年度以降赤字が続く。第1期市船舶事業経営計画では、21年度に8900万円の黒字を見込んでいたが、実際には7億500万円(速報値)の赤字となった。4隻体制とすることで、市は年間1億2100万円の経費削減を想定している。

 新型コロナの影響でさらに厳しい経営が続いており、市は今年3月、第2期市船舶事業経営計画(22〜31年度)を1年前倒して策定。減船や運航ダイヤ見直しによる経費削減策、コロナ収束後の観光客回復、24年度に予定する運賃改定による増収策を盛り込んだ。これらの効果を踏まえた収支シミュレーションでは、24年から黒字化すると見込んでいる。