CAの地方移住・兼業 ANAから5人鹿児島へ 放送局、ホテル、観光施設などで勤務 キャリアアップや地域活性化に期待

 2022/07/05 08:33
鹿児島県に移住し、県内企業で兼業を始めている全日空のCA5人=鹿児島市の県庁
鹿児島県に移住し、県内企業で兼業を始めている全日空のCA5人=鹿児島市の県庁
 全日本空輸(ANA)は、客室乗務員(CA)が地方に移住し、地域の企業の業務とフライトを兼業する働き方を各地で採り入れている。鹿児島県内でも5月にスタートし、現在5人が移住して働く。ANAは多様な働き方を提案することで、CAとしてのキャリアアップと地域の活性化に期待する。

 「移住・兼業」制度は昨秋から導入した。新型コロナウイルス禍の航空需要減少に伴って進めてきた「出向」と違い、月に10日ほど移住先の企業で働きながら、残りの期間でCAの仕事も続けることが特徴だ。すでに鳥取県、山形県で始めており、鹿児島県内では放送局やホテル、観光施設などで勤務する。

 ANAはコロナ下で、別の企業に出向したり、休職して資格取得に専念したりと、多様な働き方を選択できる環境を整備してきた。今回もその一環。自身もCAとして働いてきた鹿児島支店の藤﨑美保支店長は「子どもから高齢者、VIPなどさまざまな方と接する仕事なので、他の世界を経験することは大きな成長につながる」と話す。

 埼玉県出身の寺内美玲さん(24)は7月から、鹿児島県商工会連合会で働く。2020年に入社後、コロナ禍でフライト業務はままならず、自宅での座学の期間が長かった。大学では地方創生を学んだといい、「SNSの発信やマーケティングの仕方など、消費者の心をくすぐる広報で特産品の魅力を広く伝えていきたい」と意気込む。

 藤﨑支店長は「CAはみんな高いコミュニケーション能力がある。スキルを生かして、鹿児島のいい物産や観光資源の情報を発信してほしい」と期待した。