和傘150本 天日干し 曽我どんの傘焼き4年ぶり“復活” 30日、鹿児島市の石橋記念公園

 2022/07/29 15:30
30日開催の曽我どんの傘焼きへ向けて準備を進める保存会のメンバーら=鹿児島市伊敷5丁目
30日開催の曽我どんの傘焼きへ向けて準備を進める保存会のメンバーら=鹿児島市伊敷5丁目
 鹿児島市浜町の石橋記念公園で30日にある「曽我どんの傘焼き」を主催する鹿児島三大行事保存会は、4年ぶりとなる従来の規模での開催へ準備を進めている。野津親俊会長(64)は「みなさんと防災や疫病退散を一緒に祈りたい」と話す。

 傘焼きは、鎌倉時代に曽我兄弟が傘をたいまつ代わりに燃やし、父の敵討ちをした故事にちなんで古傘を燃やす行事。2019年は従来の会場だった甲突川下流域が確保できず規模を大幅に縮小。20、21年は新型コロナウイルスの影響で神事のみだった。

 24日午後には使用する和傘約150本の状態を確認したり、天日干ししたりするための「荷開き」が伊敷5丁目の野津会長宅であり、保存会メンバーら8人が参加。行事で披露する「曽我兄弟の歌」の練習もあり、力強い歌声が響き渡った。野津会長は「雨が降らずひと安心。和傘の竹や紙、油の匂いをかぐと胸が高鳴る」と楽しみにしている。

 和傘は、宝暦治水工事で縁のある岐阜市の岐阜和傘協会から提供を受ける。約50年続く協力に、野津会長は「岐阜への感謝も込めながら、曽我兄弟の霊を慰めたい」と話した。

 傘焼きは同公園内に高さ5メートルほどのやぐらを組む。午後7時20分ごろから剣舞や野太刀自顕流の演武がある。