教諭が誤認、指導受けた生徒が自殺 父「弱い立場の子の命、どう守るか考えて」

 2022/08/02 07:22
自殺した生徒の父親から話を聞く奄美市教育委員会の職員=1日、奄美市役所
自殺した生徒の父親から話を聞く奄美市教育委員会の職員=1日、奄美市役所
 2015年11月に鹿児島県奄美市の公立中学1年男子生徒=当時(13)=が担任の指導後に自殺した問題で、市教育委員会は1日、市役所で再発防止に向けた研修会を開いた。生徒の父親と、原因を調べ報告書をまとめた第三者委員会委員だった柳優香弁護士(43)が、職員ら8人を前に「教訓を生かし子どもの気持ちにより添った指導を」と訴えた。

 同問題を巡っては、18年12月、第三者委が「生徒が同級生に嫌がらせをした」と誤認した担任の男性教諭が不適切な指導や家庭訪問をしたことで生徒が追い詰められたと結論づけた。柳弁護士は「家庭訪問は生徒からすれば『自分が間違っていた』と念押しされるようなもの。子どもの立場に立ち、訪問すべきか考えるべきだった」と指摘した。

 父親は「いまだに教師が原因の不登校や他者の目がある中で長時間叱責(しっせき)されたという話を聞く。教訓が浸透するには時間がかかると感じた。弱い立場にある子どもの命をどう守るのか考えてほしい」と話した。

 研修会に参加した村田達治教育長は「報告書をもとに各学校で研修を充実させ、再発防止を図りたい」と話した。