無人機配備 台湾情勢巡り「時間はなく、必要性高まっている」 在日米軍幹部が鹿屋市と鹿児島県訪問

 2022/08/05 07:30
あいさつする在日米軍のジェームス・B.ウェロンズ副司令官=鹿屋市役所
あいさつする在日米軍のジェームス・B.ウェロンズ副司令官=鹿屋市役所
 在日米軍のジェームス・B.ウェロンズ副司令官は4日、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)への米空軍無人偵察機MQ9一時展開計画を巡り、鹿屋市役所と県庁を訪問した。県庁で南日本新聞の取材に対し、軍事的緊張が高まる台湾情勢との関連について「(鹿屋の無人機が)重要な能力だ。もう時間はなく、必要性はより高まっている」と答えた。

 一時展開は海洋進出を強める中国を念頭に、南西諸島の警戒監視態勢を強化する狙い。面談は中西茂市長や藤本徳昭副知事らが応じ、それぞれ約30分で冒頭を除き非公開だった。

 ウェロンズ氏は双方に「鹿屋基地は戦略的に非常に重要な場所だ」と強調。「インド太平洋地域の安全保障環境は厳しさを増している。展開計画は日米同盟が継続的に平和を守り、繁栄できるために必要な活動だ」と述べた。「地元との友好関係が常に最優先事項と考える。前向きな形での交流も待ち望んでいる」と呼びかけた。

 中西市長は「米軍関係者の事件事故は絶対にあってはならない。責任を持って指導や教育を徹底するよう強くお願いする」と求めた。面談後の取材に「責任者と直接会い、隊員への対応も明確に聞けて有意義だった」と述べた。藤本副知事は「地元の懸念を米軍に伝えられたのは良い機会になった」と語った。

 計画は9月ごろから1年間、8機を配備する。150〜200人程度が駐留し、全員が鹿屋市内のホテルに宿泊する。公務外の行動制限はない。