JR預金装い詐欺 元役員「間違いありません」 起訴内容認める 鹿児島地裁初公判 30人以上計6億円超被害か、県警捜査続く

 2022/08/05 12:26
 JR九州が運用する高金利の預金制度があるなどとうそをいい、現金約3960万円をだまし取ったとして、詐欺の罪に問われたJR九州グループ会社元役員の男(68)は5日、鹿児島地裁(冨田環志裁判官)の初公判で起訴内容を「間違いありません」と認めた。

 検察側は冒頭陳述で、2003年ごろから虚偽の説明で金銭をだまし取っていたと指摘。「知人から預かった金の利息に充てるため、うそをいい出資を持ちかけた」と述べた。

 県警は、県内外の30人以上から6億円を超える被害が出ているとみて捜査を続けており、今年5〜7月に詐欺容疑で計3回逮捕。初公判で検察側は、間を置かずに、今後も立件していくことを明らかにした。

 起訴状によると男は、2015年7月〜19年7月ごろ、40代の知人女性に「(JR九州の)役員だけの特別な預金プランがあり、銀行に預けるよりも利息が増える」とうそを言い、3回にわたり現金計約1650万円を詐取したとされる。

 また、県内の60代知人男性に同様の出資を持ちかけ、16年12月と19年3月、現金計約2000万円を振り込ませ、だまし取ったとされる。21年7月ごろには、大分県に実在する会社名をかたり「自分が相談役になった会社の株式を買えば、配当金を受け取れる」とうそを言い、約310万円を詐取したとしている。

 次回公判は9月30日。