【U20世界陸上】女子1万メートル競歩で16歳大山が0.09秒差の2位 小柄な151センチ、高速ピッチで世界と堂々渡り合う

 2022/08/06 21:30
U20世界陸上女子1万メートル競歩で準優勝した大山藍(鹿児島女子高)
U20世界陸上女子1万メートル競歩で準優勝した大山藍(鹿児島女子高)
 コロンビアで開催されているU20世界陸上で5日、女子1万メートル競歩の大山藍(16)=鹿児島女子高校2年=が、46分24秒44で準優勝した。

 世界の強豪と肩を並べ、堂々と渡り合った。U20世界陸上・女子1万メートル競歩の大山(鹿児島女高)は、1位と0.09秒差の2位でフィニッシュ。歩く技術の高さを証明し、チームジャパンに今大会初のメダルをもたらした。「金色じゃなかったのは悔しいけど、初めての国際大会で結果を残せてよかった」と喜んだ。

 慣れない国際大会、しかも標高約千メートルのスタジアム。中間地点を過ぎ、大山は先頭のメキシコの選手にピタリとつけていた。

 「いつもより息苦しさと脚の疲労を感じていた」。残りは400メートルトラック11周。焦らず仕掛けるタイミングをうかがった。

 9700メートル付近で大山がギアを上げて先頭へ。だが、残り50メートルでメキシコの選手に並ばれ最後の数歩で、100メートル走のように胸の差でかわされた。

 151センチと小柄ながら高速ピッチで推進力を生む。無理せずストライドを広げられる脚さばきなど、技術の高さを世界レベルで証明した。髙山克司監督は「先頭についていく持ち味の粘りが出ていた。よくここまで成長した」とたたえた。

 違反が少なく、レース終盤も強気で攻められるのが特長だ。メキシコの優勝選手は注意と警告が一つずつ。大山はゼロと安定していた。

 向上心と謙虚さを併せ持つ16歳は「まだ実力不足。まずは高校総体と国体で優勝したい」。世界2位にも満足しない姿勢は、さらなる成長を予感させる。

 ■「大画面に映る自分にワクワク」

 大山は6日、南日本新聞の電話取材に応じた。

 -初めての国際大会だった。

 「大きなスタジアムに観客がたくさん入って盛り上がっていた。スタートラインに立つと、大画面に自分の姿が映りワクワクした」

 -外国人選手の印象は。

 「背が高くてストライドが大きい。ピッチのリズムも違う。出場選手の数が多くて、体がぶつかったり足を踏まれたりすることが多かった」

 -僅差の勝負だった。

 「ゴール直前で抜かれてしまったので悔しい。最後の一歩で体を突き出せば、結果は違ったかもしれない。国内レースより給水ポイントが遠く、うまく水分補給できず脱水症状気味になった」

 -初めての海外は。

 「米国のダラスとマイアミで乗り換えて、コロンビアに着くまで47時間かかった。移動するだけで大変で時差ぼけも感じた。レースの二日前くらいまで浮遊感が続いた」

 「現地の食事が口に合わなくて、マカロニをつまんでいた。試合では足が張るのが早かった。エネルギー不足だったかもしれない」

 -今後の目標は。

 「鹿児島女子高校の先輩・鶴田玲美さんみたいに、みんなを元気づけるアスリートになりたい」