自殺した中2の遺族に見舞金2800万円給付へ 日本スポーツ振興センター 祖父「いじめが原因と認められた」

 2022/08/09 07:35
死亡見舞金の支払いが決まり、会見する祖父の中村幹年さん=8日午前、鹿児島県庁
死亡見舞金の支払いが決まり、会見する祖父の中村幹年さん=8日午前、鹿児島県庁
 2011年9月に出水市の中学2年生だった女子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、独立行政法人「日本スポーツ振興センター」(東京)が遺族へ死亡見舞金2800万円を支給すると通知したことが、8日分かった。同センターの災害共済給付制度は、学校管理下の事件・事故に起因する死亡と認定されれば給付対象となるため、遺族側は「自殺原因が学校でのいじめと公的に認められた」としている。

 通知は1日付。同センターによると、遺族が出水市に損害賠償を求めて提訴し和解した際の内容や給付制度の趣旨を総合的に審査、学校管理下の事件と判断した。センターの規程では「事件」は「いじめ、体罰等」に該当する。

 祖父母の中村幹年さん(72)とより子さん(72)は8日、県庁で記者会見した。幹年さんは「学校管理下の事件と認めなかった出水市や市教育委員会の主張を覆す画期的判断」と強調。「区切りとしてやっと仏前に報告できた。孫も喜んでくれると思う」と語った。

 市教委は支給について「特にコメントはない」とした。

 遺族は17年5月、出水市に損害賠償を求め提訴。21年6月は、いじめの判断に踏み込まず、部活動用具がなくなったなどの事実10項目と近接した時期に自殺へ至った点を明記し、市が陳謝して和解金を支払い和解が成立した。

 遺族側代理人によると13年10月、同センターへ死亡見舞金を請求したが「学校の管理下のいずれの場合にも該当しない」などとして不支給だった。和解後の今年5月に不服審査請求をしていた。