校長死亡事故 大イチョウの折れた枝は生木、ギンナンの実で重く 全22校の古木・老木調査へ 鹿児島・曽於市教委

 2022/08/11 08:30
校長の死を悼み、正門に設置された献花台=10日、曽於市末吉町南之郷の高岡小学校
校長の死を悼み、正門に設置された献花台=10日、曽於市末吉町南之郷の高岡小学校
 鹿児島県曽於市末吉町南之郷の高岡小学校で、折れた大イチョウの枝の下敷きになり校長が死亡した事故で、市教育委員会は10日、全小中学校22校の古木、老木の状態を調べることを決めた。出校日(19日)前後をめどに、県がスクールカウンセラーを派遣し、全児童6人と教職員の心のケアに対応する。

 事故は9日、校庭中央付近にあるイチョウの下で芝刈りをしていた校長(57)に、十数メートルの高さから落下した長さ約8メートル、直径約30センチの枝が直撃した。曽於署によると、死因は胸部圧迫などによる失血死と判明した。

 10日、樹木医の資格を持つ市職員が折れた枝の切断面を調べた結果、朽ちた部分は見つからず、生木だった。枝にはギンナンの実がぎっしりなっており、かなりの重さだったとみられる。市教委によると、2月に業者が小枝を伐採した。

 同校は死を悼み、正門と校舎入り口に献花台を設けた。中村涼一教育長は「痛恨の極み。住民にとても愛された校長先生だった。死を無駄にしないため再発防止に全力を挙げたい」と話した。