夜空焦がす炎の弧 盆の伝統行事「北山の火振り」 日置

 2022/08/16 07:23
弧を描きながら炎が夜空を焦がす北山の火振り=15日午後7時35分、日置市東市来町養母
弧を描きながら炎が夜空を焦がす北山の火振り=15日午後7時35分、日置市東市来町養母
 鹿児島県日置市東市来の北山集落に伝わる「北山の火振り」が15日、北山慰霊堂前広場であった。北山幸廣自治会長(70)が「火振りでコロナを吹き飛ばす」と力強くあいさつ。集まった住民らは、夜空に大きな弧を描く送り火の残像を静かに見守った。

 先祖や無縁仏を供養し、無病息災を祈る盆行事で、200年以上の歴史があるとされる。自治会の約20人が、午前6時半から竹や杉を使ってやぐらやたいまつを準備。長さ6~10メートルの竹約30本の先にたいまつを付け、午後7時すぎから順次点火した。

 赴任2年目で初めて間近に見た上市来小学校の紀章子教頭(55)は「幻想的な雰囲気。行事を継承してきた先人たちに思いをはせた」と感激していた。