森英恵さん功績に感謝「大島紬に光」「世界的デザイナーの制服誇り」 親交あった鹿児島県関係者ら別れ惜しむ

 2022/08/19 07:30
2001年、奄美大島を訪れ大島紬の可能性について話す森英恵さん(右)=名瀬市(現・奄美市)
2001年、奄美大島を訪れ大島紬の可能性について話す森英恵さん(右)=名瀬市(現・奄美市)
 「大島紬に光を当ててくれた」「かわいい制服をありがとう」-。世界的デザイナー森英恵さんの逝去が報じられた18日、ゆかりのあった鹿児島県関係者らは功績に感謝し、別れを惜しんだ。

 奄美パーク(奄美市)の宮崎緑園長兼田中一村記念美術館長は、NHKのキャスター時代から親交があった。「出演時の服装をアドバイスしてもらうなど、何でも話を聞いてもらった」。イベント参加の依頼で都内の森さんの事務所を訪ねた際、同行した当時の窪田茂・本場大島紬織物協同組合理事長(故人)が布地を持参した。森さんは「パリ・コレクションの衣装にちょうどいいわ。持って行くから」と喜んだという。

 その大島紬で仕立てた女性用スーツは2000年1月、パリのショーに登場。バラの花をイメージした華やかなデザインと、泥染の深い色合いが注目された。森さんは「手触りが良く、何とも言えない味わいのある色」と絶賛していた。

 スーツは今、窪田氏が社長を務めた窪田織物(鹿児島市)にある。弟の政幸社長(66)は「今見ても色あせないデザイン。森さんは大きな夢を見せてくれた」。組合の大瀬輝也理事長(52)=同市=も「大島紬を世界に紹介し、指針を示してくれた」と感謝する。

 樟南高校(同市)は1990年から、森さんがデザインした女子の冬服・中間服を採用している。森さんが好んだチョウがポイント。普通科3年の田代夏希さんは「世界的デザイナーが手がけた制服を着られるのは誇り。卒業まで大切に着たい」と話した。