〈アラフォー記者がコロナになって考えた〉40度の熱、1人暮らし、このまま意識を失ったら… 誰かにうつす心配はないけど心細い
2022/08/21 21:21

発熱から丸1日は40度前後の高熱が続き、冷却シートや解熱剤が欠かせなかった
38度8分。7月30日土曜日の朝、急な発熱から始まった。風邪のようなだるさと、のどに軽い痛みも感じる。前夜まで異常はなかったのに。県内では26日に新規感染者が初めて3000人を超えたばかり。「ついに来たか」と発熱外来を探すことにした。
市の保健所には電話がつながらず、インターネットで「発熱外来 鹿児島市」と検索。表示された病院に片っ端から電話を入れるが、どこも「予約でいっぱいです」。明日は日曜日。あきらめるわけにはいかない。7、8軒目だったか、ようやく「車で来られるなら」と、車内でPCR検査が受けられるクリニックを見つけた。
■冷却シートに救われた
熱にうなされながら慎重に運転した。車で5分。結果的に近所の病院で検査ができて本当に助かった。
駐車場は満車に近く、車内で検査を受ける人たちが待機していた。到着後も病院とのやり取りは基本的に携帯電話。自前のボールペンと保険証を持参するよう事前に伝えられていた。待つこと数十分。窓越しに検査をしてくれた医師に「結果は翌日になる」と告げられる。
昼過ぎ、自宅に戻ると熱は40度以上になっていた。5、6時間おきに解熱剤を飲んでも、丸1日は40度前後が続いた。常備しておいた冷却シートと保冷剤で頭や脇の下を冷やす。食欲もなくなったので、ゼリーやスポーツドリンクも役立った。
次の日の午前中、病院から電話があった。「陽性です」。熱が下がらずどんどん気弱になるところへ「3日ほどで熱が下がる方が多いですよ」と医師が言ってくれた。少しほっとした。
それでも、もし急に血中酸素濃度が下がったり、さらに熱が上がったりして意識を失ったら、誰か気付いてくれるのだろうか…と不安がよぎる。家族らへの連絡はこまめにしよう。考えすぎはよくない。とにかく眠ることにした。
■連絡は原則メール
夕方になって、市保健所からショートメッセージが携帯に届いた。「電話での連絡はいたしませんので、必ず内容をご確認ください」とある。専用フォームにアクセスし、その日のうちに「基本情報」を入力、翌日以降も毎日「健康観察」を書き込む仕組みだ。
「基本情報」には名前や生年月日、住所などのほか、同居家族以外の濃厚接触者の有無と人数を書く欄があった。どこまでを濃厚接触者とするのかが分からず答えられなかった。
同じ頃、幼稚園児2人を育てる同世代の知人も感染して自宅で療養していた。自身の熱が下がったと思ったら、5歳の娘が発熱。具合が悪い中、続けて検査を受けに行ったり看病したりで「疲弊した」そうだ。1人暮らしは心細いが、誰かにうつす心配はない。マイペースで養生できる。とは言っても、まだ陽性になって1日なのだが。
あわせて読みたい記事
-
世界で初確認、星の成長にはやっぱり磁力線が影響していた 鹿児島大大学院など研究チーム2月9日 08:30
-
「冬でもおいしい」新タマネギが評判 伊佐のライス郷井手口が生産に成功2月9日 08:30
-
もうすぐ春…フキノトウ芽吹く 鹿児島市2月9日 07:30
-
出水の武家屋敷ホテル「宮路邸」で工芸品展示 12日まで2月9日 07:30
-
全身に擦り傷、山中で男性の遺体見つかる 肝付2月9日 07:07
-
新事業のアイデア熱く語る アトツギ甲子園西日本大会に鹿児島県勢2人出場2月8日 22:30
-
北方領土4島返還へ連帯を確認 鹿児島県民会議がオンライン集会2月8日 21:30
-
歩行中の84歳女性、右折車にはねられ死亡2月8日 19:37
-
都城管内の54人含む363人新たに感染、1人死亡 新型コロナ・宮崎8日発表2月8日 19:10
-
新型コロナ 鹿児島県内で新たに609人感染、2人死亡
2月8日 16:04