新型コロナ 子ども守るため「ワクチン早期接種を強く勧める」 5~11歳は2回目、12~19歳は3回目を 鹿児島県医師会が緊急声明

 2022/08/23 22:05
若い世代にワクチン接種を求める西順一郎委員=鹿児島市の県医師会館
若い世代にワクチン接種を求める西順一郎委員=鹿児島市の県医師会館
 新型コロナウイルス感染が若い世代を中心に爆発的に広がっているのを受け、鹿児島県医師会は23日、鹿児島市で会見を開き、「5〜11歳の小児のワクチン2回接種、12〜19歳の3回接種をなるべく早く終えるよう強く勧める」と緊急メッセージを出した。感染者急増で小児の重症者・死者も全国で確認され、「子どもを守るにはワクチン接種が最も重要」と訴えた。

 県などによると、県内の5〜11歳の2回目接種率は21日時点で21%(全国19%)、12〜19歳の3回目接種率は40%(全国38%)にとどまる。この約2年半の間に10歳未満は人口の30%、10代は25%が感染した。

 医師会公衆衛生委員会の西順一郎委員は会見で、小児の2回接種のオミクロン株に対する有効性はおおむね50%、入院や重症化予防効果は40〜80%との各国の報告を紹介。「接種すれば発症しても人に広げる率は半分、後遺症も3分の1から半分に減る研究がある」と接種の意義を強調した。

 10代以下の死者、重症者は基礎疾患がない例もあるとし、「自宅療養中に意識がはっきりしない、頻回の嘔吐(おうと)、胸の痛みなどがあれば、すぐに医療機関の受診を」と要請。新学期を前に、喉の痛みなど症状がある場合は検査が陰性でも登校を控えるよう求めた。

 同席した医師会の大西浩之副会長は、働ける医療従事者が減る中で急増する患者に対応する医療現場の窮状を訴え、「ここ1、2週間は感染リスクが高い行動を避けてほしい」と呼びかけた。