歌手の相川七瀬さん、古代赤米ソング児童と合唱 文化継承の南種子・茎南小、岡山・新本小を橋渡し、3年ぶり交流行事に来島

 2022/08/24 21:00
相川七瀬さんと一緒に「ヒカリノミ」を歌う児童=19日、南種子町の茎南小学校
相川七瀬さんと一緒に「ヒカリノミ」を歌う児童=19日、南種子町の茎南小学校
 古代米の赤米を神事用に栽培する文化が残る縁で、岡山県総社市の新本(しんぽん)小学校の6年生が19日、鹿児島県南種子町を訪れ、茎南小の5、6年生と交流した。学校や赤米にまつわる行事を紹介し合い、互いの地域について理解を深めた。

 赤米文化が残るのは全国で両市町と長崎県対馬市だけとされ、次代に伝統を継承しようと2018年から児童が相互訪問している。交流のきっかけをつくったのは歌手の相川七瀬さん。イベントで対馬市を訪れた際、赤米の継承活動を知ったのを機に3市町の親善大使に就任し橋渡しをした。

 新型コロナウイルスの影響で、児童が直接交流するのは3年ぶり。この日は相川さんも東京から駆けつけ、交流行事のために贈った曲「ヒカリノミ」を総社市と南種子町の児童22人とともに歌って盛り上げた。対馬市の豆酘(つつ)小からもビデオメッセージが寄せられた。

 新本小6年の荒木美空さんは「温かく迎えてもらい、南種子町のことをたくさん知ることができた。この思い出を大切にしたい」。茎南小5年の岩元舷真(けんしん)君は「同じ赤米でも、地域によって伝わり方が違う。岡山や長崎にも行ってみたくなった」と話した。