急傾斜コース、集団前方で次々と落車か ロードレース中に法政大選手が死亡、鹿児島県連盟「事故原因を究明」 インカレ自転車

 2022/09/05 22:25
自転車が転倒したとみられるカーブで、花を手向ける女性=5日午後4時半ごろ
自転車が転倒したとみられるカーブで、花を手向ける女性=5日午後4時半ごろ
 4日、鹿児島県の南大隅町と錦江町で開かれていた、全日本大学対抗選手権(インカレ)自転車競技・ロードレース中に選手が集団転倒して法政大1年生の選手(19)が亡くなった事故は、先頭を追う第2集団前方の選手が落車し、後続が巻き込まれたとみられる。現場は見通しの良い急な下り坂で、地元選手も速度の出し過ぎに注意して走る場所だった。

 一周24.2キロを6周する特設コース。大会関係者によると、事故が起きたのは4周目、数十人の集団が先頭数人を約20秒差で追いかけていた。

 3キロ弱で約200メートル下る急傾斜の途中、選手の一人は前方の選手が次々と落車するのに気付いた。ブレーキをかけたが、タイヤがスリップして転倒。「(時速)80キロは出ていて怖さを感じながら走っていた。自分の後ろも事故に巻き込まれていた」と語った。

 現場は3車線から2車線に変わる緩やかなカーブ。見通しがよく、速度が出やすいという。主催者は、転倒しやすい急カーブなどに衝撃を和らげるクッション材や防護柵を設置していたが現場にはなかった。大会中止の基準となる警報級の風雨や雷は発生していなかった。

 現場を通った2019年の都道府県対抗大会では事故はなかった。23年の鹿児島国体でもコースに組み込まれている。県自転車競技連盟は「遺族の気持ちを第一に考え、事故原因を究明して安全対策や救護体制に不備がなかったか検証する。国体については、その結果を基に考える」とコメントした。

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