さつま町の北薩地域振興局に児相開設へ 来年4月、鹿児島県内4カ所目

 2022/09/09 07:45
児童相談所の新設が予定されている北薩地域振興局さつま庁舎=さつま町虎居
児童相談所の新設が予定されている北薩地域振興局さつま庁舎=さつま町虎居
 鹿児島県は2023年4月、さつま町の北薩地域振興局さつま庁舎に県内4カ所目の児童相談所を開設する方針を固めたことが8日、分かった。ネグレクト(育児放棄)と虐待認定されていた女児=当時(4)=が19年8月に死亡した事案を受け、移動に時間がかかり、虐待対応件数も多い中央児相(鹿児島市)の管轄区域分割に向け、新たな児相の設置を検討していた。

 県内の児相は現在、中央、大隅(鹿屋市)、大島(奄美市)の3カ所ある。新たな児相の管轄地域は、中央児相が受け持っている薩摩川内、阿久根、出水、伊佐市、さつま、長島、湧水町の7市町となる見通し。

 中央児相から7市町への移動は1時間半を超える地域もあるが、さつま町への新設で40分程度に改善されることが見込まれる。21年度に3児相が受理した虐待通告・相談件数は2971件。うち中央は8割の2351件と突出している。

 県は19年8月の女児死亡事案の再発防止策の一環として、21年6月に児相配置の在り方を検討する委員会を設置した。検討委は22年3月、さつま町への新設を提言。早期開設が望まれるため、「既存の県庁舎の活用が考えられる」としていた。

 あわせて読みたい記事