エリザベス英女王死去 鹿児島県内で哀悼の半旗「英国の象徴」「一つの時代終わった」

 2022/09/10 11:00
エリザベス女王の訃報を受けて、半旗を掲げる薩摩藩英国留学生記念館=いちき串木野市羽島
エリザベス女王の訃報を受けて、半旗を掲げる薩摩藩英国留学生記念館=いちき串木野市羽島
 英国のエリザベス女王(96)の訃報が伝えられた9日、鹿児島県内でも「英国の象徴だった」と功績をたたえ、死を悼む声が相次いだ。

 いちき串木野市羽島の薩摩藩英国留学生記念館は同日午前、展望デッキに同館の半旗を掲げた。葬儀日まで続ける予定。

 羽島からは江戸時代末期、日本の近代化に貢献した薩摩藩の留学生ら19人が英国へ旅立った。長崎崇館長(55)は「留学生が最新の知見を学んだ恩人のような国。女王は長年献身的に務められ、世界に平和のメッセージを発信した」としのんだ。

 鹿児島日英協会の島津公保会長(72)は「英国は伝統を生かし、王室を守り続けている。そんなイメージが変わらないのは、長く務めた女王の存在が大きいのだろう」と印象を語る。「国民との距離が近く、笑顔の素晴らしい方だった。数日前まで働く姿を見て元気と思っていたのに、残念」と惜しんだ。

 「信じられない」。英国出身の県国際交流員スノーデン・ジョセフさん(26)は訃報を知った同日朝、妻とともに悲しんだ。英国では女王が通貨に描かれるなど、常に身近に感じてきた。「女王は安定の象徴。変わらない姿が国を一つにしてくれた」と評価した。

 英国出身のグレン・フォーブス鹿児島純心女子短期大学准教授(57)は「一つの時代が終わった」と受け止めた。「女王は自分より国の仕事を最優先にしていた。ロイヤルファミリーはそんな思いを次世代に引き継いでいくだろう」と見据えた。