台風14号 鹿児島市上陸時935ヘクトパスカル、史上4番目の低さ 県内12万戸停電 九州南部・奄美19日午前中にかけ線状降水帯発生の可能性

 2022/09/18 23:23
倒木が県道をふさぎ、歩道を通る車=18日午後5時45分、中種子町油久
倒木が県道をふさぎ、歩道を通る車=18日午後5時45分、中種子町油久
 大型で非常に強い台風14号は18日、鹿児島県内各地を風速25メートル以上の暴風域に巻き込み屋久島と指宿市付近を通過後、鹿児島市付近に上陸した。上陸時の中心気圧935ヘクトパスカルは全国で観測史上4番目の低さ。九州電力によると午後10時現在、県内12万6600戸が停電。姶良市の70代女性が風にあおられ転倒し、腕やろっ骨を折るなど少なくとも7人がけがをした。

 鹿児島地方気象台は県全域に台風の特別警報(暴風、波浪、高潮)を継続。九州南部や奄美地方は19日午前中にかけて線状降水帯発生の可能性があり、大雨災害の危険度が急激に高まる恐れがある。種子・屋久は同日未明、大隅地方は明け方、薩摩地方は朝までに暴風域を抜ける見込み。奄美は18日午後8時に暴風域を抜けた。

 最大瞬間風速は屋久島町50.9メートル、鹿児島市43.5メートル、十島村中之島41.4メートル。

 各市町村によると、けが人は姶良市の女性を含め、西之表市、鹿児島市などの7人。強風にあおられ転倒したり、ドアに指を挟んだりした。

 鹿児島市高麗町のマンション建設現場でクレーンが折れたほか、住家被害や道路への倒木も確認された。停電や基地局同士を接続するケーブルの故障で携帯会社大手の携帯がつながらないか、つながりにくい通信障害が発生した。

 午後9時半現在、薩摩川内市など9市町が全域に緊急安全確保(警戒レベル5)を、22市町村が避難指示(同レベル4)を発令中で61万9855世帯123万1377人が対象。7593世帯1万2335人が避難所などに身を寄せている。

 18日は県内の高速道路や国道10号、国道226号の一部区間が通行止め。九州新幹線やJR在来線、船便、鹿児島空港発着便は全て運休・欠航した。19日も新幹線と在来線は始発から運転見合わせ、海や空の便も多くが欠航する。

 宮崎県は18日午後までの24時間に都城市などで400ミリを超す大雨が降ったほか、県北部では線状降水帯の発生が確認された。

 台風は18日午後9時現在、伊佐市付近を時速20キロで北に進んだ。中心気圧は940ヘクトパスカル。中心付近の最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートル。

 台風14号による鹿児島県内の主な通行止め(18日午後9時現在)

 九州自動車道(えびの-鹿児島)▽南九州西回り道(出水-阿久根、薩摩川内水引-鹿児島西)▽指宿スカイライン(鹿児島-頴娃)▽東九州道(加治木-志布志)▽大隅縦貫道(笠之原-鹿屋串良)▽都城志布志道路(志布志-乙房)▽国道10号(姶良市重富-鹿児島市吉野町磯)▽同220号(垂水市牛根境)▽同225号(鹿児島市平川町長谷迫-下福元町影原)▽同226号(鹿児島市平川町交差点-指宿市岩本交差点)▽同269号(鹿屋市串良町細山田)▽同389号(黒之瀬戸大橋)