最強台風接近「ガターン」 マンション建設現場最上階 折れたクレーン 部屋着姿の近隣住民、風雨の中避難・・・「やはり」 周辺17棟に避難呼びかけ

 2022/09/19 07:23
折れ曲がったマンション建設現場の作業用クレーン=18日午後、鹿児島市高麗町
折れ曲がったマンション建設現場の作業用クレーン=18日午後、鹿児島市高麗町
 18日午後2時25分ごろ、鹿児島市高麗町のマンション建設現場で「クレーンが折れて落ちそうになっている」と近隣住民が119番した。消防や警察が周辺の17棟に避難を呼びかけ、台風14号の風雨にさらされながら部屋着姿の住民が次々と避難した。

 現場はホテルなど高層ビルの建設が進む市交通局跡地。市によると、クレーンは最上階の高さに設置されていた。工事関係者は「台風が去らないとどうしようもできない」と話した。

 甲南中学校には15世帯16人が避難(午後5時半現在)し、女性(22)は「3月に県外から越してきたばかり。クレーンや物が家に落ち、帰れなくならないか心配」。母親(87)らと別の施設に逃げた女性(60)は「マンション周辺の足場も強く固定している様子はなく、ガターンと大きな音がして『やはり』と思った。もう少し安全対策ができなかったのか」と不安げに話した。