日特、さつま工場製品の輸出港を変更 博多・名古屋から川内へ CO2と運送費を削減

 2022/09/22 07:27
日特スパークテックWKSさつま工場=さつま町田原
日特スパークテックWKSさつま工場=さつま町田原
 スパークプラグの世界的シェアを誇る日本特殊陶業(本社名古屋市、日特)は、さつま工場(鹿児島県さつま町)の一部製品の輸出港を川内港(薩摩川内市)に切り替える。これまで県外に運んできたが、二酸化炭素や運送費を削減するため。第1便は26日の予定で、21日に同市役所で記念式典が開かれた。

 同社によると、さつま工場では、自動車のエンジンなど内燃機関に使われる着火装置・スパークプラグを製造している。生産量の約8割が海外向けで、博多港(福岡市)と名古屋港に運送している。

 川内港は、さつま工場から35キロほど。20フィートコンテナで年間150個分を出荷する中東とオーストラリア向け製品を同港に回すことで、運送費や時間を削減でき、二酸化炭素の排出量を42トン減らせるという。来年度からメキシコにも輸出する予定。

 記念式典には、薩摩川内市やさつま町、県の関係者ら約40人が出席。日特の前田博之・上席執行役員(58)が「川内港の活用を機に、北薩地域のみなさんと一緒になって発展していきたい」とあいさつした。

 川内港の輸出品は現在、原木やパルプが主。薩摩川内市は長年、輸出品目や量を増やすため、同社への営業を続けてきた。田中良二市長は「港にとって画期的な一ページ。今回の実績をもとに他企業へもPRしていく」と力を込めた。