発展伝える名品ずらり 「茶の湯と薩摩」開幕 鹿児島市の黎明館、11月6日まで

 2022/09/22 14:45
薩摩と茶の湯の歴史にまつわる展示物に見入る来場者=22日、鹿児島市の黎明館
薩摩と茶の湯の歴史にまつわる展示物に見入る来場者=22日、鹿児島市の黎明館
 黎明館企画特別展「茶の湯と薩摩」(同館、南日本新聞社など主催)が22日、鹿児島市の同館で始まった。日本を代表する文化「茶の湯」と、薩摩での発展を伝える茶道具の名品や文書約190点を紹介する。11月6日まで。

 平安末期から鎌倉時代、中国から抹茶を飲む習慣がもたらされ、時代とともに道具や作法が整えられた。安土桃山時代に千利休が侘(わ)び茶を大成し、現代まで続いている。

 会場には、豊臣秀吉が島津義弘に与えた「平野肩衝(かたつき)」や、茶人大名の古田織部が義弘に宛てた書状(国宝)のほか、薩摩の影響を受けた琉球にスポットを当てた展示が並ぶ。利休が切腹を命じられる2週間前に記した自筆書状のほか、重要文化財の「油滴天目(ゆてきてんもく)」、「黒楽茶碗(ちゃわん) 俊寛」といった全国から集まった名品も目を引く。

 以前茶道を習っていたという南種子町の主婦、砂坂美代子さん(68)は「茶会で昔のお茶わんを目にしていたが、展示品として見るのは初めてで新鮮」と見入っていた。深港恭子主任学芸専門員(53)は「時代の移り変わりで造形感覚が異なるのも見どころ」と話した。

 一般800円、大学生500円、高校生以下・障害者無料。月曜(月曜が祝日の場合は翌日)、10月25日休館。099(222)5396。