日朝首脳会談から20年 拉致被害者の奪還「あきらめない」 増元るみ子さんの弟・照明さんら訴え

 2022/09/23 21:32
北朝鮮による拉致被害者の早期救出を訴える増元照明さん=23日、東京・渋谷
北朝鮮による拉致被害者の早期救出を訴える増元照明さん=23日、東京・渋谷
 北朝鮮による拉致被害者5人の帰国から20年になるのを前に、家族の支援団体「桜応援団」(東京)は23日、特定失踪者を含む被害者全員の早期救出を政府に求める署名集めを東京都内で開き、「奪還をあきらめるわけにはいかない」と協力を呼びかけた。2008年から続ける活動の一環。

 1978年に日置市吹上浜で市川修一さん=当時(23)=と共に拉致された増元るみ子さん=同(24)=の弟照明さん(66)=東京=は、5人の帰国につながった2002年9月の日朝首脳会談を振り返り「日本政府は断固とした対応をせず、無為無策のまま放置している」と批判。「姉の人生を思うと悔しく悲しい。政府を動かすため協力を」と訴えた。

 照明さんは取材に、22日米国であった岸田文雄首相と韓国の尹錫悦大統領との非公式会談に触れ、韓国を通じた北朝鮮内の情報に期待。「外交の取引材料にせず、制裁強化といった日本独自の取り組みが重要だ」と語った。