かつて小学校→今ボルダリングの聖地…閉校跡に年間4000人が訪れる 南さつま市

 2022/09/25 15:15
鮮やかな技を披露する川畑イサム選手(右)、土肥圭太選手=南さつま市金峰町大坂
鮮やかな技を披露する川畑イサム選手(右)、土肥圭太選手=南さつま市金峰町大坂
 子どもたちが元気な声を響かせ、年中行事で人々が集う。学校は、どこでも思い出深く、地域の核となる場所である。人口減少と少子化の波で歴史に幕を閉じる学校も多いが、地元にとっては末永く心のよりどころとなる場所に違いない。

 2013年3月に閉校した鹿児島県南さつま市金峰町大坂の大坂小学校跡に、スポーツクライミングのボルダリング施設がある。1年後に迫った鹿児島国体の地元開催競技の一つで、関心を深めてもらおうと開放。壁をよじ登る人でにぎわい、学校も息を吹き返している。

 施設は県山岳連盟から市が14年に2基譲り受けた。高さ約5メートル、幅約6メートル。ホールドと呼ばれるカラフルな突起物が配された垂直の壁を登る。国体で使用する施設と違い、ホールドの数が多く初心者も挑戦しやすいが、仰向け状態で登る場面もありスリル満点だ。年々人気が高まりコロナ以前は年間4000人近く、昨年は約2500人が利用した。

 9月半ばには国体の県強化指導員、川畑イサム選手(22)=鶴丸高卒、土肥圭太選手(21)=神奈川県平塚市出身=が訪れ、鮮やかな技を披露。「シンプルに壁を登るだけなので、老若男女問わず同じレベルから楽しめる」と魅力を語った。

 大坂小卒業生で近くのNPO法人「地域サポートみどりの風」代表理事の浜上悦子さん(42)は「子どもの声が消えて寂しいが、学校が活用されて人が集まってくるのはありがたい」と話した。

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