ウィズ・コロナの運動会 知恵絞る学校 学年ごと分散開催、食事は家族と別 熱中症対策 給水時間設定や11月開催に変更 鹿児島県内

 2022/10/02 10:41
2年ぶりに全校規模で応援歌「チンチンチャイナマイ」を披露する生徒ら=10日、鹿児島市の鹿児島商業高校
2年ぶりに全校規模で応援歌「チンチンチャイナマイ」を披露する生徒ら=10日、鹿児島市の鹿児島商業高校
 鹿児島県内の公立学校で、運動会や体育祭の開催が本格化しつつある。昨年までは新型コロナウイルスの影響で中止や延期を余儀なくされた学校もあったが、今年は各校がより感染対策を徹底。熱中症対策にも気を配りつつ、恒例のイベントを楽しむ児童生徒の姿が見られている。

 鹿児島市の鹿児島商業高校は10日、2年ぶりの体育祭を開いた。秋晴れの下、全校生徒が伝統の応援歌「チンチンチャイナマイ」を力強く披露。綱引きや徒競走でも熱戦を繰り広げた。

 昨年は「まん延防止等重点措置」が県内に適用され、体育祭を中止した同校。今年は種目を減らし昼過ぎまでの半日開催としたが、名物の応援用やぐらや看板も3年ぶりに復活し集まった観客の目を楽しませた。生徒会長で情報処理科3年の林良平さんは「入学前に見て憧れたやぐらを作れた。応援演舞で皆の気持ちも一つになれた」と誇らしげに話した。

 市教育委員会によると、市立の小中高校は計120校。22日現在、新型コロナを理由に中止や延期したとの報告はない。

 各校は熱中症対策にも気を配る。11日に開催した出水市の出水中学校は、感染防止対策で競技は昼過ぎまでに終えた。その上で午前中に給水時間を2回設け、塩分補給の清涼菓子も配布した。各家庭2人まで参観できたが、生徒と一緒には昼食を取れなかった。本田聡教頭(55)は「本来は制限なく開催できるのが一番。家族みんなで昼食を取れる日が早く来てほしい」。

 鹿児島市の吉野小学校は猛暑を踏まえ、初めて11月へ変更した。2年前から学年ごとに時間帯を分ける分散開催で、全児童が集まる開・閉会式は別日に設けた。神田圭教頭(52)は「感染防止と熱中症の対策を両立させ、思い出に残る運動会にしたい」と力を込めた。