新型コロナ 高齢者施設内の療養 地元医師会が医療チーム 鹿児島県、派遣体制整備

 2022/09/27 12:39
新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
 鹿児島県は26日、高齢者施設の入所者が新型コロナウイルスに感染し、施設内療養する場合、治療に当たる医師や看護師の医療チームを地元医師会が選定、施設に派遣する体制を整えたと明らかにした。県議会で自民の小幡興太郎議員の一般質問に答えた。

 県は各施設に対し、協力医療機関や嘱託医と事前に協議し、医師の往診や看護師の派遣を要請できる医療機関を確保するよう求めている。県によると、自ら確保できなかったり、協力医療機関の支援が実際には受けられなかったりした際、施設は保健所を通じて、地元医師会に医療チームの派遣を要請。医師会が感染状況やニーズに応じ、医師や看護師を選び派遣する。

 高齢者施設は感染拡大時に集団感染が相次ぎ、医療体制の整備が課題になっていた。県によると、県内の高齢者施設1293施設のうち、7月時点で5.6%の73施設が往診・派遣を受けられる医療機関を確保できていない。