ドルフィン跡地の新総合体育館計画 鹿児島県議会委の容認に「残念」「歓迎したい」 一体的な活用、にぎわい創出求める声も

 2022/09/29 11:40
 「残念だ」「歓迎したい」-。鹿児島市のドルフィンポート跡地に新総合体育館を建設する計画について、鹿児島県議会の総合政策建設委員会が反対陳情を不採択とした28日、議論の行方に関心を寄せていた人々の反応は分かれた。跡地全体の活用法をさらに検討するよう求める声もあった。

 見直しの陳情を提出したNPO法人「薩摩リーダーシップフォーラムSELF」(鹿児島市)の野崎恭平代表理事(35)は約5時間半、審議を傍聴した。委員から跡地への整備に慎重な意見が続出する中、不採択となったことに納得いかない様子。「当局は通り一遍の回答しかせず、議論がかみ合っていなかった」とも指摘した。

 「決まったことを反対する気はないが、残念だ」と話すのは城山ストアー(同市)の池畠泰光会長(72)。小型高速船を使い、本港区エリアを核とした観光ルート開拓を有志で進めてきた。「スポーツは別の場所でもできる。桜島と鹿児島湾を臨む景観を生かし、リゾートのような街づくりをしてほしかった」と声を落とした。

 新総合体育館の基本構想案をまとめる検討委員会の委員や、県の観光プロデューサーを務めた伊牟田均さん(74)は「単に箱ものができるのではない。プロや全国大会などの“見る”スポーツ、コンサートなどを誘致すれば、にぎわいが生まれる」と期待し、早期の建設を求めた。

 天文館の活性化を目指す「We Love 天文館協議会」の牧野繁会長(66)は「建設へ一歩進んだことは歓迎したい」としつつ「体育館だけで収益を上げるのは難しい。常ににぎわいがあるように、県民が普段から行きたいと思える施設づくりを跡地一帯で考える必要がある」と訴えた。