〈詳報〉馬毛島基地 米軍再編交付金 本年度は計10億円規模か 「特定周辺市町村」の種子島3市町へ

 2022/09/29 10:51
 鹿児島県西之表市馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画を巡り、防衛省は28日、米軍再編特措法に基づく「特定防衛施設」に馬毛島基地(仮称)を、「特定周辺市町村」に同市と中種子、南種子両町を新たに指定すると官報で告示した。指定によって種子島1市2町は再編交付金を受けられるようになった。同省は本年度中の交付に向けて手続きを進める。

 1市2町のうち西之表市は馬毛島基地計画に賛意を示していない。一方で防衛省の求めに応じ、馬毛島小中学校跡地などの市有地売却や市道の廃止を9日、市議会に提案した。同省は「再編の円滑かつ確実な実施に資する」と判断し、2町と時期を合わせて指定した。

 交付額や時期について同省は明らかにしていないが、関係者によると、本年度分は1市2町で約10億円規模を検討しているとみられる。交付が決定した時点で各自治体に金額が通知される見通しだ。

 鹿児島県内の再編関連特定防衛施設は米軍岩国基地(山口県)所属のKC130空中給油機の訓練を受け入れた鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿屋飛行場)に続き2施設目。全国では今回の指定を含め20施設、47市町村となった。

 自治体の協力度合いや計画の進展に応じ金額、交付期間が決まる再編交付金は2021年度、鹿屋市を含む14市町村(9施設)に支払われ、額は計47億4100万円だった。鹿屋市は15〜21年度、計26億4000万円を受けた。23年度まで支給される。