馬毛島基地交付金 賛否明言せぬまま対象に…西之表市長「こんな順番でいいのか」胸中複雑

 2022/09/29 11:15
馬毛島の特定防衛施設指定などについて見解を述べる八板俊輔市長=西之表市役所
馬毛島の特定防衛施設指定などについて見解を述べる八板俊輔市長=西之表市役所
 鹿児島県西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画で、八板俊輔市長は28日、賛否を明言していない中で米軍再編交付金の対象に指定されたことを受け、「こういう順番でいいのかという思いはある」と複雑な胸中をのぞかせた。

 同交付金を巡っては、馬毛島の市有地売却や市道廃止を市議会に提案後、国の支給方針が明らかになった経緯がある。八板市長は28日の指定を「防衛省の手続きの一環」としつつ、「法律的には(議案提出を)勘案したと思う」とも述べた。現時点で具体的な金額の提示はないとした上で「市から働き掛けることは考えていない」と話した。

 一方、計画賛成を表明している中種子町の田渕川寿広町長は「基地整備による住民への影響があるとすれば、防衛省が責任を持って対応してくれる裏付けになる」と歓迎。同じく南種子町の小園裕康町長は「1市2町が同時に指定されてよかった。住民生活の向上に役立てることが一番だ」と期待した。