コロナ融資未収金 鹿児島県が債権放棄 「ゼロゼロ融資」県議会委が初の可決、41万円

 2022/09/29 14:53
鹿児島県庁
鹿児島県庁
 鹿児島県議会産業経済委員会は28日、県の制度融資・新型コロナウイルス関連緊急経営対策資金(ゼロゼロ融資)で生じた県の未収回収金41万6470円を債権放棄する議案を可決した。裁判所が関与する法的整理と違い、私的整理の場合は議決が必要で、ゼロゼロ融資の債権放棄に伴う議案は初めて。

 当局などによると、融資先の電器電子部品製造業ジャスティ(曽於市)は、実質無利子無担保のゼロゼロ融資で2020年度に4000万円の貸し付けを受けた。同融資は金融機関の融資を県信用保証協会が保証。代位弁済が発生し回収できないときは、県が協会の損失の約1.3%を補償する契約になっている。

 同社が7月に県中小企業再生支援協議会と策定した事業再生計画は、10金融機関が持つ5億5739万円あった債権を中小企業再生ファンドが1億6000万円で買い取り、残りを放棄する内容。保証協会が放棄する1億976万円のうちゼロゼロ融資分は3123万円だったため、県の補償額は約41万円になった。

 当局は「計画に公平性、透明性があり、従業員が継続雇用されることなどから放棄を決めた。金利負担が過大で3期連続の赤字になっており、借金の圧縮ができれば再生できる」と説明した。