桜島彩る大輪2000発 最後の「火の島祭り」沸く 35年の歴史に幕、鹿児島市主体から地域の祭りへ

 2022/10/01 21:48
鮮やかに夜空に広がる花火=1日、鹿児島市の南栄リース桜島広場
鮮やかに夜空に広がる花火=1日、鹿児島市の南栄リース桜島広場
 活火山・桜島を舞台にした「桜島火の島祭り」(鹿児島市や南日本新聞社など実行委員会主催)が1日、同市の南栄リース桜島広場であった。新型コロナウイルスの影響で開催は3年ぶり。1万2000人(主催者発表)が郷土芸能や2000発の花火を満喫。市主体で開くのは最後となり、35年の歴史に幕を下ろした。

 地元園児の踊りと太鼓で幕開け。ステージをいっぱいに使った愛らしい演技で会場を沸かせた。

 桜島火の島太鼓保存会は「マグマ」など4曲を披露。雄大な桜島をバックに息の合ったバチさばきで観客を魅了した。同太鼓は1988(昭和63)年の第1回から出演し祭りとともに歩んできた。鎌田健会長(69)は「祭りのために1年間練習する。久しぶりの観衆を前に最高の演奏ができた」と笑顔だった。

 フィナーレは音楽花火。映画トップガンのテーマ曲などリズミカルな音楽に合わせた大小の花火が次々と打ち上げられ、桜島の夜空を大輪の花が彩った。

 来年度からは地域主体の祭りに衣替えする。地域おこし協力隊の増留愛香音さん(35)は踊りやコーラスで出演した。「桜島の魅力を掘り起こし、伝統は引き継ぎつつ、地域全体で新たな祭りをつくり育てていきたい」と前を向いた。