【勝みなみ選手 日本女子オープンゴルフ初優勝】 「鹿児島の誇り」「刺激もらった」関係者が快挙喜ぶ

 2022/10/02 15:58
勝みなみ選手(資料写真)
勝みなみ選手(資料写真)
(2021年10月5日掲載)

 ゴルフの日本女子オープン選手権で4日、鹿児島市出身の勝みなみ選手(23)が初優勝を飾った。2位以下を大きく引き離す圧巻のプレーを見せ、プロ5年目で悲願の国内四大大会初制覇。県内の関係者は「刺激をもらった」「鹿児島の誇り」と快挙を喜んだ。

 勝選手の母・久美さん(54)は、歓喜の瞬間を現地で見届けた。この日は序盤のピンチをパーで切り抜け「リズムが良くなった」と感じたという。それでも「まさか優勝できるとは。まだ信じられない」と声を震わせた。

 5月に2年ぶりのツアー優勝を果たすまで、不調に苦しむ娘の姿を間近で見てきた。「苦しい時も諦めず、努力を怠らなかったことが報われた」とうれしそうだった。

 「鹿児島の先輩の勝利に刺激をもらった」と話すのは、プロを目指す樟南高校2年の今村美優さん。写真共有アプリ「インスタグラム」で勝選手が投稿している動画を参考にトレーニングするなど、憧れの存在の一人だ。「大舞台での安定感を含め見習うことが多い。自分も(プロという)目標に向かって頑張りたい」と意気込んだ。

 県ゴルフ協会の植村久会長(69)は「最近は飛距離が伸び、プレーに余裕が感じられるようになった。優勝で鹿児島のゴルフ界も活気づく」と語った。
 勝みなみプロ後援会の渕本逸雄副会長(76)は「コロナ禍に明るいニュースを届けてくれた。鹿児島の誇り」と称賛。「この勝利を自信にして、海外での活躍も楽しみにしたい」と期待した。