鹿児島市で4人家族の住家全焼 焼け跡の3遺体は司法解剖へ 両親と10代娘か 近隣住民「うそであってほしい」

 2022/10/04 07:21
実況見分する警察や消防の関係者=3日午前10時20分ごろ、鹿児島市谷山中央4丁目
実況見分する警察や消防の関係者=3日午前10時20分ごろ、鹿児島市谷山中央4丁目
 2日午後11時ごろ、鹿児島市谷山中央4丁目、会社員の男性(56)方から出火、木造2階建て住家約97平方メートルが全焼し、住家2棟に延焼した。鹿児島南署によると、出火元の焼け跡から3人の遺体が見つかった。同署や近隣住民によると、出火元には家族4人が居住。小学生の男児が逃げ出したが、男性と妻、10代の娘の3人と連絡が取れていない。遺体の身元は3人の可能性が高いと見て調べている。

 同署と市消防局は3日、合同で現場の実況見分を始めた。焼けた住家の被害状況を確認し、出火原因の調査を進めている。4日も実況見分を続け、遺体を司法解剖し死因を調べる。

 同署によると、隣接する木造2階建て住家約103平方メートルが全焼、木造2階建て住家の約39平方メートルが部分焼した。住人はいずれも出火時は在宅していたが、避難して無事だった。

■「気さくな人。頼りにしていた」

 「うそであってほしい」。3人の遺体が見つかった鹿児島市谷山中央4丁目の火事から一夜明けた3日、近隣住民らは信じられない様子で消火作業や焼け跡を見つめた。

 連絡が取れなくなっている男性を知る下松崎町内会の会長(73)は「町内会員が減る中、積極的に行事に参加してくれていた。穏やかで気さくな人。頼りにしていた。うそであってほしい」と願った。

 「真面目でよく気を遣う人。まだ状況が飲み込めない」。子どものソフトボール少年団が一緒だという40代女性は2日午前、男性の妻と小学校で顔を合わせた。「温かく練習を見守り、自分たちにも優しく声をかけてくれる人」と目頭を押さえた。

 10代の娘をよく知る主婦は「愛嬌のある人懐っこい子。学校でも一生懸命勉強を頑張っていた。連絡が取れないと聞き、居ても立ってもいられない」。

 30代女性は窓越しに激しく燃え上がる炎を目撃、慌てて家族を起こし避難した。息子が出火元の男児と小学校の同級生で2日午後、一緒に川遊びに行ったばかり。逃げ出した男児と国道沿いまで避難したとっさの出来事に「驚いて何も考えられない」と規制線の前で語った。