果実を腐敗させる害虫ミカンコミバエ 幼虫を確認、本年度初 雄成虫も4匹 繁殖の可能性 薩摩川内・下甑島

 2022/10/05 10:04
ミカンコミバエの成虫(植物防疫所HPから)
ミカンコミバエの成虫(植物防疫所HPから)
 鹿児島県は4日、鹿児島県薩摩川内市の下甑島で採取した果実から害虫ミカンコミバエの幼虫が見つかったと発表した。県内で幼虫の確認は本年度初めて。同島に設置した調査用トラップ(わな)では雄成虫を新たに4匹確認。9月26日以降、16匹と急増しており、島内で繁殖した可能性がある。

 ミカンコミバエは体長7ミリ程のハエの一種。果実や果菜類に産みつけられた卵からふ化した幼虫が実を食べ、腐敗させる。繁殖力が高いため定着すると被害が急速に拡大する。県内では本年度、薩摩川内を含む5市町村で雄成虫27匹が確認されている。

 農林水産省門司植物防疫所などによると、幼虫が見つかったのは同島青瀬、手打で9月28日に採取したカキとかんきつ類の果実。10月3日に割って調べたところ幼虫がいた。数は明らかにしていない。

 同島長浜、瀬々野浦でも4日に果実を採取しており、11日に幼虫の有無を調べる。拡大を防ぐため、発見地点から1キロ内にあるカキやかんきつ類などミカンコミバエが寄生するすべての果実を除去する。

 国や県はすでに28基のトラップを設置した。成虫が誘殺されたトラップから5キロ内の地域と島北部の県道沿い、集落内に誘殺板3500枚を置いたほか、50メートル内を中心に薬剤を散布した。