〈詳報〉鹿児島市で3人死亡の民家火災 住民「残された長男心配」「やるせない」 犠牲の夫婦と長女、DNA型鑑定で特定

 2022/10/05 08:04
全焼した住家を実況見分する警察と消防=4日午前11時15分ごろ、鹿児島市谷山中央4丁目
全焼した住家を実況見分する警察と消防=4日午前11時15分ごろ、鹿児島市谷山中央4丁目
 2日夜、鹿児島市谷山中央4丁目の男性会社員(56)方から出火し、3人が死亡した火災で、鹿児島南署は4日、3人の遺体を男性、妻(47)、長女(14)と発表した。DNA型鑑定で特定した。

 同署と消防は4日も実況見分を実施。死因と出火原因を調べている。

 男性方は4人暮らしで木造2階建て住家が全焼した。小学5年の長男(11)は逃げて無事だった。2日午後11時すぎ、近隣住民が119番。火の手は隣接する住宅2棟に及び、1棟が全焼、もう1棟の一部を焼いた。

 4日夜、火災現場には次々と住民が訪れ、花束や飲み物を供えた。近くの夫婦は「子供思いのご両親で残された息子さんのことが心配でたまらない。なぜ火事が起きたのか」。長女を知る主婦は「笑顔をいつも浮かべ、成長する様子をわが子のようにうれしく思っていた。やるせない」と涙を浮かべた。男性一家が所属する下松崎町内会の副会長(75)は「火事前日、男性と息子さんに会った時の笑顔が脳裏に焼き付いたまま」。男性の妻については「あいご会でも協力的だった」と話した。

 中学2年の長女が通っていた学校は「笑顔でのあいさつ、友達と一緒に楽しそうに学習する姿が思い出される。心よりお悔やみ申し上げる」とコメントした。