男性の育休体験、事例集に 取得のきっかけ、良かったこと…「夫婦の参考に」 取得率59%、さつまの企業

 2022/10/12 12:00
育児休業を取得した男性職員のインタビューなどを収めた「事例集」の表紙
育児休業を取得した男性職員のインタビューなどを収めた「事例集」の表紙
 鹿児島県さつま町を拠点に病院や介護施設を展開するクオラグループ(松下兼一代表、職員883人)は、20〜30代6人の男性職員の育児休業取得体験をまとめた事例集を作成、ウェブ上で公開している。同グループは「育休を考えている男性や夫婦の参考になれば」としている。

 事例集は、取得のきっかけ、取得して良かったこと、今後取得する人への助言などを聞いたインタビュー記事がメイン。本人の経歴、家族構成を記載し、育休中の1日の時間割表、家族写真も収めている。

 松下代表は2019年、部下らの育児・介護に理解のある上司を指し、国が推奨する「イクボス」を宣言。男女ともに働きやすい職場づくりを進めている。21年度の男性育休対象者22人のうち13人が取得し、取得率は59%に上った。

 事例集の作成に携わり、自らも育休を取得し事例集に登場する経営企画室の亀崎翔太さん(27)は「職場で前例があると取りやすくなる。事例集では今後、短時間勤務制度を利用する女性職員らも取り上げていきたい」と話した。