霧島に住みますCA 2人移住、乗務しながら企業、市役所で兼業 地域創生に一役

 2022/10/14 12:44
乗務しながら地域活性化などに取り組む全日本空輸の客室乗務員(中央2人)=霧島市役所
乗務しながら地域活性化などに取り組む全日本空輸の客室乗務員(中央2人)=霧島市役所
 全日本空輸の客室乗務員(CA)2人が鹿児島県霧島市に移住し、国内線で乗務しながら地元企業と市役所で兼業することになった。来年3月末までの半年間、月10日ほど地域活性化に取り組む。

 同社は新型コロナ下の航空需要減を背景に、客室乗務員が地域創生を目的に兼業できる制度を設けた。県内では5人が鹿児島市内の放送局やホテルなどで働いている。

 着任したのは、母の実家が志布志市の井上梨緒さん(25)=福岡県出身=と、祖母が日置市在住の堀真子さん(27)=東京都出身。井上さんはヘンタ製茶(同市牧園)で接客や交流サイト(SNS)での発信に取り組む。堀さんは市の会計年度任用職員として安心安全課で、避難所運営の改善や防災教室の補助などに当たる。

 受け入れる邉田孝一社長(60)は「外国人客や輸出に向けた海外との商談が増えているので心強い」と期待。井上さんは「経験を生かして若い人にお茶の魅力をPRしたい」。堀さんは「機内で培ったものを安心安全な環境づくりに役立てたい」と話した。

 2人は3日、中重真一市長に着任報告をした。

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