「福島の事故忘れるな」 川内原発運転延長で反対派が抗議活動

 2022/10/15 11:52
抗議文を手渡す「ストップ川内原発! 3.11鹿児島実行委員会」の亀崎恵理子共同代表(右)=14日、鹿児島市の九州電力鹿児島支店
抗議文を手渡す「ストップ川内原発! 3.11鹿児島実行委員会」の亀崎恵理子共同代表(右)=14日、鹿児島市の九州電力鹿児島支店
 九州電力が川内原発1、2号機(薩摩川内市)の運転期間延長を12日に申請したのを受け、鹿児島県内の反原発団体は14日、各地で延長反対を訴える抗議活動を繰り広げた。

 「ストップ川内原発! 3.11鹿児島実行委員会」は、鹿児島市の九州電力鹿児島支店を訪れ、池辺和弘社長宛ての抗議文を手渡し、申請を直ちに撤回するよう求めた。運転延長を検証する県専門委員会の結果を待たずに申請するのは「県民をないがしろにしている」と指摘。「地震や火山の危険性があり、使用済み核燃料の処分方法も決まっていない」と批判した。

 薩摩川内市のJR川内駅前では、「さよなら原発いのちの会」のメンバーが抗議集会。「20年延長反対」と書かれた横断幕を掲げ、「福島原発の事故を忘れるな」「老朽原発を動かすな」と声を張り上げた。

 同日は「川内原発30キロ圏住民ネットワーク」も、九電に運転延長撤回を求める要請書を提出した。