サッカーの日本代表経験者１５人が鹿児島県の種子島に集まり、中種子町の中央運動公園で２２日、地元の高校、社会人選抜とそれぞれ対戦した。島内の多くのファンが駆けつけ、日本中を沸かせたレジェンドたちに熱視線を送った。

　地元企業が地域活性化の一環で企画し、島内１市２町などが協力した。鹿児島実業高校出身の城彰二さん（４７）と那須大亮さん（４１）らが現役さながらのテクニックや軽快なトークで盛り上げた。

　対戦した種子島中央高校３年の中島翔歌さんは「自分の力がどれだけ通用するか楽しみだった。やっぱり球際の強さやシュート力がすごい」と汗をぬぐった。

　城さんは「みんなの一生懸命なプレーを見て元気をもらった」とうれしそう。那須さんは「古里の鹿児島に恩返しする機会。種子島からプロが育ってくれれば」と願った。

　元代表メンバーは種子島入りした２１日、中種子町の熊野海水浴場を清掃しながら地元サーファーとも交流を深めた。元ジュビロ磐田の福西崇史さん（４６）は「選手の多くは地方で育ち、思い入れがある。海好きも多いしね」と笑顔。同町在住のプロサーファー須田喬士郎さん（２１）は「島の良さを感じてもらえれば」と話した。