新型「花電車」出発、市街地華やぐ おはら祭“宣伝役”の3代目 鹿児島市

 2022/10/25 08:15
おはら祭PRのため市街地を走る新型花電車「花3号」=24日午後6時39分、鹿児島市郡元3丁目
おはら祭PRのため市街地を走る新型花電車「花3号」=24日午後6時39分、鹿児島市郡元3丁目
 鹿児島市のおはら祭をPRする花電車の新型「花3号」の出発式が24日、鹿児島市の市交通局操車場であった。赤と青の切子模様をあしらった車体を発光ダイオード(LED)約3800個、造花5670個が彩る。2日昼まで運行する。

 3号は2020年に引退した2号に代わり21年から運行を予定していたが、新型コロナウイルス禍のため出番を延期されていた。式典で下鶴隆央市長は「多くの方の目を楽しませ、華を添えてくれる。今年の祭りの成功を祈る」とあいさつした。

■「2号」は41年走行

 これまで41年間、市内を走り回った2号から“宣伝役”を引き継いだ。

 3号は1956年に市が購入した車体に650万円を投じて改装した。全長12.5メートル、幅2.3メートル、高さは3.6メートルで2号よりひと回り大きい。車体の両側には赤と青の薩摩切子の模様に加え市のロゴマーク「マグマシティ」が登場。オレンジや青、黄色など色とりどりの発光ダイオード(LED)と造花で華やかな雰囲気を演出している。

 出発式では市職員で構成する太鼓サークル「千文会」がおはら節に合わせて勇壮な音を響かせた。おはら祭の踊り連で参加する大津梨恋さん(中洲小6年)、原由莉香さん(武小4年)が号令をかけると、花3号は汽笛を鳴らしながら谷山方面へ出発した。

 大津さんは「祭り当日は花電車に負けない華やかな踊りを披露したい」、原さんは「(号令は)人もたくさんいて緊張した。祭りの日が待ち遠しい」と笑顔だった。