和太鼓の先生が人気ゲーム「太鼓の達人」をやってみたら…特訓わずか1週間、全国大会で驚異の成績

 2022/10/25 21:30
「太鼓の達人」(©バンダイナムコ)の全国大会で優勝した柏木健司さん=伊佐市の大口ふれあいセンター
「太鼓の達人」(©バンダイナムコ)の全国大会で優勝した柏木健司さん=伊佐市の大口ふれあいセンター
■「五菱太鼓」指導者 柏木健司さん(68)=鹿児島県伊佐市菱刈田中

 今年3月、60歳以上が対象のeスポーツ大会「レジェンドカップ」に出場。画面表示に合わせてリズム良く太鼓をたたく人気ゲーム「太鼓の達人」(©バンダイナムコ)で、優勝した。

 太鼓との出合いは1992年。旧菱刈町が持っていた和太鼓の活用を住民に呼びかけた際、知人に頼まれて仕方なく参加したのがきっかけ。当初、約40人いたが、1年後には6人に。残ったメンバーで「五菱(ごりょう)太鼓」を結成した。次第に子どもの参加も増え、自身は長年指導者として支えている。

 県eスポーツ連合伊佐支部が大会に出てくれる太鼓経験者を探していたところ白羽の矢が立った。出場が決まったのは大会のわずか1週間前。「出るからには負けられない」と、孫のスマートフォンに入れた同じゲームでリズム感をつかんだ。大会数日前には実際に使うゲームのセットを借りて猛特訓した。

 本番は3月下旬にオンラインであり、3人を撃破した。たたくタイミングがずばぬけて正確だったという。もう出ないつもりだったが、連覇を期待する周りの声に心が動いている。

【紹介者】県eスポーツ連合伊佐支部の野澤祐哉さん(38)

 たたくタイミングがかなり正確で、大会中「これはいける」と感じました。これからもシニアとeスポーツの架け橋になってもらえたらうれしいです。

 あわせて読みたい記事