全国和牛能力共進会「和牛日本一」 祝賀会に農家ら200人「歴史を未来につないでいく」 鹿児島市

 2022/10/30 09:33
全共での「和牛日本一」獲得を祝う出品者=鹿児島市
全共での「和牛日本一」獲得を祝う出品者=鹿児島市
 6〜10日に霧島市などで開かれた“和牛のオリンピック”、第12回全国和牛能力共進会(全共)で「和牛日本一」を獲得したチーム鹿児島の祝賀会が29日、鹿児島市のホテルであった。代表牛24頭を出品した農家や関係者約200人が出席し、健闘をたたえ合った。

 鹿児島県勢は9部門中6部門での首席獲得に加え、種牛の部で最高賞となる内閣総理大臣賞(名誉賞)に30年ぶりに輝いた。

 祝賀会では、全共県推進協議会の名誉会長を務める塩田康一知事が「チーム鹿児島一丸となって対策に取り組んだ成果。鹿児島黒牛の確固たる地位を築き、販路拡大に取り組む」とあいさつ。出品者一人一人に感謝状を手渡した。

 農家の代表として、4区(繁殖雌牛群)に「さき」を出品した落合新太郎さん(26)が「今回の成績は鹿児島の和牛の改良の歴史そのもの。新しい1ページを刻んだ私たちにはそれを未来につないでいく責任がある。鹿児島黒牛が日本一であり続けるためにこれからも頑張っていこう」と新たな決意を述べた。