南九州道・美山-伊集院、4車線化へ着工式 安全性確保、災害対応能力向上に期待

 2022/10/30 10:29
 南九州西回り自動車道の美山インターチェンジ(IC)-伊集院IC(いずれも鹿児島県日置市、約6.1キロ)のうち、約2.3キロを4車線化する事業の着工式が29日、同市の東市来ドームであった。片側2車線化で走行時の安全性確保や災害対応能力の向上が期待される。

 式典には国や沿線自治体関係者、国会議員ら約50人が出席した。塩田康一知事は「九州の一体的な浮揚・発展に寄与する重要な道路。一日も早い実現に向けて関係者と緊密に連携し、要望活動など積極的に取り組む」とあいさつした。

 暫定2車線の同区間はこう配が大きく、西回り道での事故も集中している。このため4車線化の優先区間として2020年3月に事業化され、調査・設計や地元協議を進めてきた。

 総事業費140億円。西日本高速道路九州支社によると、工事用道路を取り付け、22年度中に橋脚や橋台などの工事を発注する予定。完成時期は未定としている。